【失敗】
完成してエンジンをかけたところ、ベリベリとエンジン前方から音がします。
エキマニを外すと真っ黒だし、これは排気漏れに違いないとマフラーガスケットを交換しても直りません。
じゃあバルブタイミングか?とヘッドカバーを外して確認しても間違いありません。
じゃあ加工する時かバルタイの異常でバルブを曲げてしまって密閉出来ていないのか…とガッカリしながらシリンダーを外すと原因が判明しました。
SEYからガスケットが変わっているんですが、SEWまで用のガスケットを付けていました。この穴は二次空気供給装置につながっています。
念のため、吸・排気ポートに556を吹いて密閉性を確かめましたが、全く問題ありませんでした。
【シリンダ締め付けナット】
ヘッドだけを外した場合、念のためこのナットを緩めてからシリンダヘッド締め付けナットを締めます。
【チェーンガイド】
シリンダヘッドにチェーンガイドを組み付けます。
【トルクレンチ】
最初に100kg・mで仮締めします。
締め付ける時は順番に少しずつ均等に締めていきます。
その後210~250kg・mで本締めです。230kg・mにセットして締めればいいでしょう。
これも少しずつ均等に締めます。
【シリンダヘッドボルト】
赤丸のナットの座金は銅です。
シリンダヘッド締め付けナットを手で締め込んだ後、矢印の順で締め付けます。
【シリンダヘッド締め付けナット】
シリンダ締め付けナット、シリンダヘッド締め付けナットを忘れずに締めます。
【ピストン上死点】
ローターの刻線を三角のマークに合わせます。汚れたオイルだと見えないことがあります。
【カムの刻線】
カムの刻線をヘッドの合わせ面と揃えます。写真ではちょっとずれていますが、完全には揃えられないことがあります。
合わせたら、ローターを2回転させてローターの刻線と合わせマーク、カムの刻線とヘッドの合わせ面が揃うことを確かめます。
ローターが2回転するとカムが1回転します。
【Cリング】
カムとヘッドの溝を合わせ、Cリングを入れて固定します。
【カムスプロケット】
カムスプロケットの穴に細いドライバーを突っ込んで回り止めにし、カムスプロケットボルトにネジロックを付けて締めます。
【ロックワッシャ】
カムスプロケットボルトが緩まないように、ロックワッシャの爪をペンチやプライヤーで曲げて固定します。
【ヘッドカバー】
ヘッドカバーの合わせ面に薄く満遍なく液体ガスケットを塗ります。
プラグ(黒いの)にも忘れずに塗り、ヘッドカバーに付けておきます。
その後ヘッドに付け、対角線を意識しながら均等に締め付けます。
【長いヘッドカバーボルト】
この2本のみ長いです。
右側のボルトにはオイルシールのためにワッシャが付いています。
【カムチェーンテンショナ】
プッシュロッドを縮めてから取り付け、テンショナアジャスタを付けます。