ガッツのあるページ

ボーリングして0.5OSピストンを入れてから5000km。
高速道走行中にエンスト、ガバ開けするとノッキング、トルク低下、走行中エンジンからコトコト異音がするなど明らかに異常なのでエンジンを開けました。

【使用した工具類】

T40のいじり止めつきトルクスレンチ、トルクレンチ、プライヤー
2番のプラスドライバー、10-12のコンビレンチ、10-12と12-14のメガネレンチ
ラチェット、エクステンションバー、10番と12番のソケットコマ
細いマイナスドライバー、スクレーパー、液体ガスケット
12番のTレンチ(あれば)
車載工具のプラグレンチ、タペット調整の工具

【バルブ摺り合わせに使用した工具】

中目のバルブコンパウンド、タコ棒、モリブデンペースト
19mmのバルブスプリングコンプレッサー

【使用した工具類】

T40のいじり止めつきトルクスレンチ、トルクレンチ、プライヤー、プラグレンチ
2番のプラスドライバー、10-12のコンビレンチ、10-12と12-14のメガネレンチ
ラチェット、エクステンションバー、12番と14番のソケットコマ
細いマイナスドライバー、ハサミ、スクレーパー、液体ガスケット
12番のTレンチ(あれば)
タペット調整の工具

【ピストンを外す】

細いマイナスドライバーでクリップを外し、ピストンピンを抜いてピストンを外します。
万が一にもエンジン内部に部品等が落ちないように、ウエスやビニールで穴を塞いでから作業します。

【ヘッドの分解】

ガスケットやインテークパイプを外しておきます。
バルブリフタでスプリングを縮め、コッタピンを外してバルブを外します。
吸気側・排気側のバルブ以外のパーツは共通なので、混ぜてしまっても大丈夫です。

【パーツ洗浄】

お湯にサンエスK-1等を溶かし、パーツを漬けてザブザブ洗います。
時々ブラシなどで擦ってやるとよくカーボンが落ちます。
洗い終わったら流水でしっかり濯ぎ、ウエスやエアーで水分を飛ばします。

【コッタピン】

外す時は簡単ですが、付ける時は細かい作業なので割と面倒です。

【コッタピンを外したところ】

スプリングは大小2本使ってあり、吸気側・排気側共通です。

【ヘッドの組み立て】

吸気側に大きなバルブ、排気側に小さなバルブです。
バルブシャフトにモリブデンを塗ってヘッドに装着し、大小のスプリング(ペイントが付いている方が上)を装着し、リテーナを載せて縮めます。
コッタピン(突起があり広い方が上)を入れ、様子を見ながらゆっくりバルブリフタを緩めていきます。
コッタピンが確実に綺麗に収まっているのを確認してからバルブリフタを外します。

【傷んだピストン】

吸気側、排気側ともにこんな感じで磨耗しています。
クリアランス過少の時に起きる症状だそうで、指で触ると溝がわかるくらいに抉れてます。
ボーリングしてもらった時にクリアランスを指定しなかったので、適正に加工されなかったのが原因でしょう。みんなも気をつけよう!

【傷んだシリンダ】

当然シリンダ側も磨耗していますが、こちらは指で触っても段差は感じられません。

【カムチェーンテンショナ】

上が剣崎、下が橘。ではなく、新品との比較。もうボロボロです。
このせいで異音の発生とバルタイの狂い→ノッキング、トルク減少が起きたものと考えます。
なんでボロボロになったのか? はよくわかりませんが、カムチェーンの張りすぎとか弛みすぎとかノッキングやピストンとシリンダーの接触で異常振動が起きてチェーンがガイドに叩きつけられていたとか。

【カーボン】

クリアランスが狭くてもオイル上がりは減らないどころか増えているように見えます。
燃焼室にもごっそりカーボンがたまってるし、OBERON A623って洗浄効果はあんまりない?

【ピストン】

新品のピストンを使うときには、ピストン下部の角を丸めます。

【ピストンリング】

ピストンリングプライヤーでリングを装着していきます。
上から1stリング(上下の形状が同じもの)、2ndリング、オイルリング。
リングは刻印のある側が上です。
オイルリングはスペーサ(金色で波状のもの)の合わせ目が重ならないように装着します。